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以下、日本住宅公団年報より抜粋。 『一般方式は従来から実施しているいわゆる借地方式であり、住宅地として環境も良く、商店や事務所等適当な敷地を公団が借地し、古い建物等を壊して施設と住宅が一体となった新しいビルを建設するものである。この場合の施設は地主や借地権者に10年または15年の長期月賦払いで分譲する。施設は譲受人が自由に経営して良い事となっており、その用途も住宅の入居者に有害なものでなければ特に制限されることはない』 |
銘板あれこれ | ||||
一般市街地住宅の銘板プレートは表記方法が〜団地、〜アパート、〜市街地住宅、〜(市)住宅等様々で、その素材もいろいろあります。関東では骨白アクリルが多く、関西では黒御影石が多く使われているようです。 | ||||
骨白アクリル | 透明アクリル | 黒御影 | ステンレスヘアライン | 骨白アクリル行灯風 |
鋳物 | ステンレスミラー仕上 | 桜御影表札風 | ステンレス塗装仕上 |
従来の郊外型団地住宅も時が経ち、周辺が市街地化してきているものもあって、立地条件的にはほとんど差異はなくなってきていますが、面開発として建てられた住宅はすべて高層で、特に40年代初期の住棟は外観にタイルやレンガを多用したエレガントなデザインが特徴で、高層ゆえの圧倒的なスケール感とともに「これぞ面市!」という存在感を醸し出しています。これもまた団地ファンに人気のあるタイプです。 面開発型の1号は森之宮団地とされていますが、昭和30年代にいくつか見られる下駄履きアパートと団地住宅が合体したような形態は中層ではありますが、概念的には面開発型の走りという気がします。特にそのなかの阪南団地1号棟はレンガ&タイル貼りで面市のプロトタイプ的な感じがうかがえます。 以下、日本住宅公団年報より抜粋。 『面開発方式は昭和40年度追加事業から始められたものであり、既成市街地内の工場跡地等を全面買収して高層住宅を建設する方式であるが、工場の郊外への疎開による都市郊外の除去、公共施設等の整備による都市の再開発、および交通至便な既成市街地における住宅の供給という利点がある。なおこの方式においては、住宅の入居者、近傍の居住者等の利便の用に供するため住宅と一体として施設を建設するが、この場合の施設はすべて賃貸する。』 |
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