廊下型アクセス
片廊下型。
各階ごとの共用廊下から各戸にアクセスするタイプ。上下方向は住棟端の階段もしくはエレベーターを 使用します。高層化された集合住宅においては主流になっています。 共用廊下は他人に覗かれやすいため、大きな採光窓や通風窓がとれない難点があります。右は標準的なタイプ。
ピロティ(1階部分に当たる空間を、柱などで支えているだけの吹き抜けのスペース)を採用している片廊下型。
1階部分が店舗になっている片廊下型。
スキップフロア型。
片側廊下を各階ではなく、何階かごとに設けるタイプ。高層以上で採用されています。 とばす階数によって2層スキップ、3層スキップなどと呼ばれます。 共用廊下まではエレベータでアクセスし、共用廊下のない階は階段でアクセスするので、 階段室型と片廊下型の合体したタイプとも言えます。共用廊下を減らす事でコストダウンをはかるとともに、 北面に大きな採光窓のある住戸を多く設けられる効果があります。
ツインコリダー型。
片廊下型棟を背中合わせに並列させ、これを渡り廊下でつないだタイプ。 公団住宅では市街地住宅(一般/面開発)で多く用いられています。

バルコニーのバリエーション
外床が外壁より張り出しているバルコニータイプ。
上記の連続型。
外床が外壁面と面一のベランダタイプ。上の階の床スラブが屋根になっています。
近年ではベランダとバルコニーの明確な区別はなくなってきているようで、特に民間のマンションは「ベランダ」 という言葉が「公団」や「団地」を連想させるとして(失礼な!)、ベランダタイプも含めてバルコニーと総称している ケースも多いようです。
上記の連続型。
サンルーム型。
バルコニーを窓面で覆ってひとつの部屋としているタイプ。和風旅館や昔のホテルでもよく見られます。 バルコニーと兼用させているタイプと、別にバルコニーを設けているタイプとがありますが、 どちらも多くは採用されなかったようです。
北面のバルコニー。
大阪支所管内にのみ見られる、北面に設けられている小さなバルコニーで、一般にサービスバルコニーと呼ばれます。 ゴミ置きや室外機置き場として利用されているようです。
実は関東支所管内にもいつくか北面にバルコニーのある団地を発見したのですが、南面と同じような大きいもので、どのような用途に用いられているのか不明です。



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